秋の乗り放題パスは、青春18きっぷ同様、JRグループの在来線の普通・快速列車のほか、BRT、JR西日本宮島フェリー(宮島訪問税別途)が乗り放題となります。青い森鉄道の青森~野辺地~八戸間などで適用される通過利用特例や、石勝線新得~新夕張間などで特急列車に乗車できる特例も、青春18きっぷと共通です。
このきっぷは、有効期間などの利用条件が青春18きっぷと異なります。青春18きっぷは5回分のセットで、1人で5回分使用することも、複数人で1枚を同時使用することも可能です。また、有効期間中であれば、使用日の間隔が開いていても問題ありません。一方、秋の乗り放題パスでは、有効期間は連続する3日間。また、1人1枚の使用に限られます。そのため、たとえば1枚のきっぷを10月5日、10日、15日と飛び飛びで使用することはできず、3人グループで1枚のきっぷを使用することもできません。
また、発売額でも違いがあります。秋の乗り放題パスの価格は、大人7850円、子ども3920円。有効日数が2日分少ないため、1万2050円(大人・子ども同額)の青春18きっぷよりも割安(ただし1回あたりの価格は高め)となっています。また、青春18きっぷと異なり、子ども用の設定がある点も特徴です。このほか細かい点ですが、購入時に利用期間を指定する必要があることや、自動改札機に投入可能なきっぷで発券されるという違いもあります。