つぶらeyes

日々の見た目

馬の耳にも

今日は叔父様の17回忌の法要がありまして
京都の八幡市のにあるお寺まで行って来ました。
もう17回忌ともなるとお呼びもかからない
と思っていましたが、未亡人の叔母が91歳
ともなるのでいずれそろそろ施設にお世話に
なろうかと、これを最後に息子に全て譲って
隠居するつもりで、そのためにどうしても私
を呼びたかったそうで、親戚中で一番可愛がってくれる叔母だったので他は家族だけだったのに参列させてもらいました。
従弟も二人居ましていつも兄ちゃんと慕ってくれる人ばかりですが、みんな六十を越えた
初老のオジンばかりになってしまいました。
 
法要の最後にご住職の説話があるのですが
 
その昔、法然聖人に親鸞さんが阿弥陀さんってどんな方なんですかと訊ねたそうです。
阿弥陀様はバンツのゴムのような人だった』と答えが帰ってきたそうです。
『あなたが太って居ようが痩せて居ようがどんな身なりをしていようが関係なく、あなたをお守りくださる方です』のだそうです。
 
何処かの宗教のように悪い物に影響を受けて不幸になる恐れがあるなどと脅して献金を強要したり高価なものを買わせたりするような教えは宗教ではない。 らしい。
 
亡くなった人は何処に行かれるのでしょう?
もう帰っては来られないのでしょうか?
と言う問いには
阿弥陀様は亡くなった方をお迎えに来られて自分の傍で行く末を見守って下さいますが決してこの世に戻って来られないなんてことは無いのだそうです。
その人は去られてもあなたの合掌した手の中にいつでも戻らせてくれますし、あなたの心の中にいつでも戻らせてくれるのですよ。
と答えられたそうです。
 
法然聖人や親鸞聖人の時代にバンツのゴムがあったかどうかはさだかではありませんが、素直な私はすんなり聞き入れました。
 
世の中みんなが法然さんや親鸞さん、ひいては阿弥陀さんのような考えを持てる、他人のことよりまず自分のことをではなく全ての人に慈悲の心をもてられれば、戦争を仕掛けたり原爆を脅しのネタにしたりすることも無いのになあと、心を洗われてまいりました。
 
これも亡くなった叔父様のお蔭、阿弥陀様の思し召しだと思います。
 
                         合掌